会長のあいさつ

(公社)新潟県建築士会
会長 田中 隆司

              (たなか たかし)
 昭和25年(1950年)5月に建築基準法および建築士法が公布されたことを受けて、全国の都道府県に建築士有資格者で組織された「建築士会」が次々と発足しました。そういった中で、昭和27年(1952年)12月に「新潟県建築士会」がおよそ600名の会員によって設立されました。その後平成24年(2012年)6月に一般社団法人、令和元年(2019年)6月には公益社団法人へと移行しました。私たちは日頃より公共性の高い団体として、「建築士の品位の保持及び事業の進歩改善を図り、建築文化の進展に資するとともに、広く社会公共の福祉増進に寄与する」ことを目的として、現在およそ1800名の会員が社会貢献活動と自己研鑽活動を行っております。
 一方あらゆる面で多様化が進むこれからの社会は、現在の情報社会(Society 4.0)に続き、デジタル化やAIを駆使した未来社会(Society5.0)へ向かうと言われています。私たちはそういう状況を見据えた上で、今後も自己を高め、地域に貢献し求められる存在となるように努力して参ります。また公益活動の指標としては、地震災害、風水害雪害等の自然災害に対応できる調査・復旧方法等対策の研修と訓練を実施すること。既存ストックの活用・改修の推進、中古住宅等の断熱改修・耐震改修の知識・技術の習得と活用を行うこと。地域の歴史文化や資産を含めた歴史的建造物等の利活用を推進すること。空き家対策に関し、予防・利活用・適正管理を行政・他団体と協力しながら進めていくこと。建築士としての立場から省エネやSDGs、脱炭素の目標達成を見据えたまちづくり活動を推進していくことなど、様々な観点から社会貢献活動と建築士の品位や知識技術の向上を目指して事業を展開してきたいと考えております。
 そしてこれまで法定職能団体として70余年間、地域に根差し活動してきた叡知を今後も次の世代へと引き継いでいくためにも、たゆまぬ努力をして参ります。どうぞ地域の皆様はじめ、行政並びに関連団体の皆様、そしてすべての建築士の皆様に於かれましては、今後ともご指導とご理解ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。