R7年1月31~2月1日 全国まちづくり会議

全国まちづくり会議報告


まちづくり委員長 鈴木 博

令和6年度全国まちづくり会議in松江が、令和7年1月31日から2月1日にかけて開催されました。 テーマは「地域のみんなでつくり込んでいくまつえ白潟のまちづくり」。 会場は、島根県松江市の「松江市民活動センター」(1日目)と、島根県指定有形文化財である「興雲閣(こううんかく)」(2日目)でした。
白潟地区では、地域の個人や団体、建築士が主体となり、地域の価値を活かしたまちづくりを推進しています。この取り組みでは、住民のアイデアをベースに「賑わい具体化構想」がまとめられ、5年以内の実現を目指しています。構想の開始から2年が経ち、いくつかのプロジェクトが形になり、まちに賑わいが生まれています。
1日目はクロストークとまち歩き。初めは、「白潟地区のまちづくり」について、7名のパネリストが参加し、各自の活動の経緯と現状について発表しました。その後、白潟地区をまち歩きし、地域の取り組みを実際に視察しました。元八百屋の古民家をアパレルショップに転用したケース、また元呉服店をリノベーションしてカフェや飲食店、シェアオフィスを併設した複合施設へとリニューアルさせたプロジェクトなど、様々な事例を見てまわりました。
2日目はワークショップと意見交換。前日のクロストークやまち歩きで得た情報をもとに、ワールドカフェ形式のワークショップを実施しました。印象に残った建物の良かった点・改善点、まちに「あったらいいな」と思うコトやモノなどのテーマについて意見を出し合い、それぞれの視点を参加者全員で共有しました。
今回の会議では、実際に進んでいるまちづくりの現場を見て、感じて、考え、意見するという貴重な機会になりました。ワークショップでまとめられた意見が、白潟地区の皆さんの参考となり、新たな取り組みに活かされることを期待しています。また、5年以内の実現を目指したプロジェクトがどのように進展するのか、もし可能であれば3年後にまた訪れ、その成果を楽しみにしたいと思います。