全国まちづくり委員長会議(第31回まちづくり会議)

まちづくり委員長 鈴木 博

 令和4年度全国まちづくり委員長会議(第31回まちづくり会議)が令和5年3月10日から11日の2日間、「歴史的環境の保全・活用と防災の両立を探る」と題して東京都内において開催されました。昨年はコロナ禍によりリモート開催でしたが、今年は対面での開催となりました。また、今年は関東大震災から100年、開催日が東日本大震災から12年後のちょうど当日にあたり、防災について考えるいい機会となりました。
 1日目は、まず参加者が個々に「谷中」と「千住」のそれぞれのエリアのまち歩きを行いました。住宅などが密集している市街地や、古民家をコンバージョンして複合施設にしたものなど、実際に見て肌で感じてきました。まち歩き後は御茶ノ水ソラシティにて参加者全員が集まり「谷中」「千住」のエリアで活動している方々から「細街路を味わいながら安全確保を模索するまちづくり」や「古民家を活用・発信し人が集まるまちづくり」などの事例報告がありました。その後、全体での交流会を行い、コロナ禍でなかなか顔を合わせて懇親を深めることができていませんでしたが、久しぶりに対面での交流会を楽しみました。
 2日目は、建築会館のホールに会場を移し「ここで建築士のまちづくりに何ができるかを考える」と題してワークショップを行いました。テーブルワークでは、「何から手を付けたらいいのか」や「具体的のどんなことをしていくことになるのか」「どんな人・団体等の連携が必要になるのか」など、今回は何か明確な答えを出すということではなく、みんなから意見をざっくばらんにたくさんだし、各テーブルごとにまとめ参加者と共有しました。
最後は全国まちづくり委員長会議として各ブロックごとに各都県の活動をまとめたものの発表を行いまして、その発表に対して活発な意見交換が行われました。
 今回のまちづくり会議は、我々の住んでいる新潟県とは環境や条件などが違うので持ち帰った意見をそのまま活用するのは難しいかなと感じました。ただ基本的な考え方や地域をよくしていこうという想いはどこでも同じで、その手法が地域によって違ってくるということだと思います。
 久しぶりの対面開催、やはりリアルでコミュニケーションとれることがワークショップでも交流会でもとても大事なことだと改めて感じた2日間でした。